4月8日に麻倉ももさんの2ndアルバム「Agapanthus」が発売されました!おめでたい!
完全生産限定盤にはファン待望の「麻倉もも Fantasic Live 2018 “Peachy!”」の一部映像が収録されたDVDが付いてきました。
収録された映像の中には、当時会場で観てより一層好きになった「No Distance」も含まれており、何度も何度も見返しているうちに何か作りたいという思いが止まらなくなって、chiptuneアレンジと動画を作って先日公開しました。
今回はこの動画の制作過程を紹介したいと思います。
動画の内容について
最近chiptuneアレンジを作るのにハマっていて、Agapanthusの発売日にchiptuneメドレーを作ったので、同じ日にリリースされたつながりでNo Distanceもchiptuneアレンジにしようと思いました。
絵もchiptuneに合わせてドット絵にしたのですが、静止画だとAgapanthusの時とあまり代わり映えしなかったので、思い切ってライブの雰囲気が伝えられるような動画を作ってみました。
Agapanthusより気合いの入った動画になってしまった・・・
chiptuneアレンジ作成
普段耳コピをする時は「Studio One 4」というDAWソフトを使っているので、今回もこちらを使用してchiptuneアレンジを作りました。
元の曲と作ったものを何度も聴き比べながら、この音はchiptuneに合う?合わない?といった判断を繰り返して、最終的にあの感じになりました。
楽器はほとんど弾けないので、基本はマウスでポチポチしながら作っています。
ドット絵作成
動画で使用したドット絵は「EDGE」というペイントソフトで作成しました。
今回描いたドット絵はこれくらいで、背景の演出などはプログラムで生成しています。
動画作成
今回の動画はプログラムで制御する部分が多いので、普段のミニゲーム制作でも使い慣れているゲームエンジンの「Unity」で作成しました。
キャラと影の動きは4パターンの絵を曲のリズムに合わせて切り替えています。
ライトの色とパターンはプログラムで制御しています。
先程紹介したDAWで曲に合わせてライトの色とパターンのデータも一緒に作成して、プログラムで読み込んでタイミングに合わせて切り替えています。
フワコロナンチャンやトラシタのようなリズムゲームを作った時も今回と同じように譜面のデータを作成しました。
ライトの色についてはライブの映像を参考にして、イントロ、ABメロ、サビで切り替えています。
背景演出
動画の背景はライブのスクリーンの演出を参考にして全てプログラムで描いています。
まずはプログラムでざっくりと演出を作ります。
これを一旦80px*45pxの画像に縮小して描きます。
そしてその画像を画面のサイズまで拡大して、手前の絵と重ね合わせると動画のような見た目になります。
残り2つの演出も同様に縮小した画像を作成して、上下反転したものをつなげて表示しています。
Bメロの部分は最初ライブ映像に近い演出を作ってみたのですが、ドット絵にするとなんとも言えない見た目になってしまったので、色味だけ維持して下から湧き上がるような演出に変えました。
サビの部分はライブ映像だとBメロと同じ演出が続くのですが、今回の動画だと盛り上がりに欠ける印象を受けたので、ライブ中の2番のサビの演出に寄せてみました。
各演出はある程度パラメータで動きを調整できるようにしてあるので、リアルタイムに動きを確認しながら丁度良い値を探っていきました。
曲の再生時間に合わせて3つの演出を切り替えて、画面キャプチャソフトで録画しました。
以上が今回の動画の制作過程になります。
アルバムの新曲もたくさん聴き込んで、また何かしら作品を作っていきたいです。